それはきっと、しゃちくのせいなのかもしれません

毎日をすこしだけしあわせにするのになにをするか考える

【感想】35歳までに読むキャリアの教科書-就・転職の絶対原則を知る

社会人として働き始めたヒトは多分だれでも思うかもしれない

「この仕事は自分に合ってる仕事なんだろうか」


年功序列・終身雇用が崩壊したといわれるこの時代。「大企業に入れば安泰」の時代は終わり、自分の市場価値を自分で高めていかなければ生きていけない。

本書では、社会人になってから10年位、おおよそ35歳までには
1.コア動機(内発的な興味・やりたいこと
2.コア能力(才能・センス
3.上記2つの交差する領域での現実の仕事

の3つが合致した仕事をすることを目標にする必要があるとしています。これは日本で働く以上、現状では正社員は定年まで雇うことが前提であるため、会社員として生きる以上35歳まででないと転職が難しいからであるといっています。


35歳までには市場価値のある人材になっておけ、と著者は説いているが、6章の「望む仕事内容に就くには」にもあるように社会人になると商品企画、国際展開、マーケティングなどといった市場価値が高まる仕事をするには、まずは下積みと称して販売現場でお客様の声を聞き、地方のドブ板営業をこなしてそれからだ、と人事部に匠に諭されるわけであるがこんなことをしていたら20代の大半の時間を市場価値が高まらないことに費やしてしまいます。

これまでの会社は20代に下積みさせて育てるという考え方であり、定年まで雇用が約束されていたから問題がなかったが、これから40以上は市場価値がなければ肩たたきに会う時代であることを考えると20代のうちには市場価値を高めることが必要である。20代が決戦の場であるのに、人事に流されるままでいると今後生きていけなくなるということです。


自分も社会人となって4年目。同期がちらほらと辞めていき、また同期間でも「そろそろ転職かな」「この仕事ずっとやってても意味ないよね」「もっと自分にあった仕事がしたい」などという声が聞こえます。転職するのか、残るのか、色々考えてしまう時期ですけど、この本を読んでまずは「自分がしたいことは何なのか」と「自分の得意なことは何なのか」を整理しないといけない。
でも正直この2つを見つけるのってすごく難しいですよね、というかそれがわかれば苦労はしないということでしょうか・・・

何にしてもこの20代がとても貴重であるということを再認識できたし、キャリアを積むことがいかに重要であるかを確認出来ただけでもこの本を読んだ意味があるというものです。