それはきっと、しゃちくのせいなのかもしれません

毎日をすこしだけしあわせにするのになにをするか考える

【読書】これからのお金持ちの教科書【書評】

これからのお金持ちの教科書

これからのお金持ちの教科書

「お金持ちの教科書」「大金持ちの教科書」を書いた加谷珪一さんの書籍。前回までのは「お金持ちの人はどういう人でどんな行動をしているのか」を書いていて、つまりのそういう人たちが行っていることを真似ればよい、というような本であったが、今回は未来でお金持ちになるためにはどうすれば良いのかを考える時に読むと良い本だと思う。

来るべき新時代に「お金を制する者」になるために今から始めるべきこと*1

今回の書籍は単なるお金についての本というよりも、ビジネスがどうなっていって、それに生き残るためにはどうすればよいのかが書かれている。
インターネットの発達によって個人が直接仕事がとれるようになる時代にどうするべきか、人工知能時代を生き残るためにはどうすればいいのかを、著者なりに提案している。
ネットによって個人でも出来る事業は大きく増えたし、今まではただブックオフとかで売っていた書籍も、amazonで売れるようになって、いままで1割くらいしか返ってこなかったものも5割、需要が多ければ購入時よりも多い値段で売れることもある。今人気のブロガーだって「個人の広告業」となってるしそこから書籍を販売している人もみかけます。こんな風に「個人でなんでもできる時代」が到来しつつある。

副業で得られる知識で会社員としても生き残る時代に

著者は副業をすすめているが、単に個人が稼ぐ時代がきて既存企業の売上が減り、給与が下がるからという意味ではない。企業にいると会社内だけで完結できる職務につく人が大半だが、これからの時代は企業内にはない事業に対して外部と連携し新たなビジネスをつくっていくことが企業が生き残るために必要だという。普段の仕事ではどうしてもその職だけ、ある事業だけしか目に入らないが副業をすることで色々な事業に目がいくようになる。色々な事を見ることで外部の情報をできるだけ取り入れることが重要である。

人工知能で職が無くなる人はじつはクリエイティブ?

最近は定額で色々な音楽が聞けるサービスが多く、しかもユーザーの好みに合わせた音楽を提案してくる。これは人工知能で多数のサンプルを集めることで類似の音楽を提供してくるのだが、著者はこれを聞いて「人の感性も人工知能で簡単に表現できるのでは?」といっている。ネット広告だってすでにユーザーのアクセスに対して適切な広告を打ち出してくるのだから、実はクリエイティブな職業がすぐに人工知能に置き換わるのではないか?といっている。

前回、「人工知能は人間を超えるか」を読んだので、この書籍で人工知能が及ぼすビジネス変化についても理解ができたし、自分なりに思う所も出てきた。やはり人工知能が及ぼす影響は大きいようなので会社員としても、フリーランスとしても有意義な本になるのではないだろうか。

お金持ちの教科書

お金持ちの教科書

*1:これからのお金持ちの教科書より