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それはきっと、しゃちくのせいなのかもしれません

毎日をすこしだけしあわせにするのになにをするか考える

【読書】人工知能は人間を超えるか

人工知能について大枠を掴みたいならこの1冊というべき本。話題になっている「ディープラーニング」についてなんとなくわかるようになる。難しい数式も出てこないので「人工知能ってなんか話題になっているけど何なの?」ってなったときに読むといい感じ。

人工知能が完成すると職がなくなるのか」についてもこの本で述べていて、「ルーチンワークができる仕事」は人工知能に置き換えることができて、逆に「対人スキルが必要な職」と「例外処理が必要な職」は残りやすいといっている。プログラムを組んだことがある人なら「例外処理」をいかにうまく捌けるかがプログラミングする上で重要なので、そういう意味では今の人工知能も「例外処理」が弱いんだろうか。

「対人スキルが必要な職」として医師が上がっているけど、確かに対人スキルが必要だし例外処理も必要なので「なくなりにくい」ということではあるけど、大抵の病気は10人の医師が診断したらほとんどが正しい治療ができる、という意味では「例外処理」はそれほど多くないだろうし、ぶっきらぼうな医師も時折いるからそれを考えると「絶対に人間の医師じゃないといけない」って人と「それなりに適切で人間にとって心地よいコミュニケーションがとれる医師ロボットならそれでいい」って人とどっちが多いんだろう。って考えるとただの医師じゃだめで「コミュニケーション抜群でかつ微妙な症状でも適切な治療ができる医師」でないと生き残れないのではないか。

この本を読んで一番感じるのはこういう実体がないソフトウェア系を軽視している日本の企業が多いことで、この分野一旦差がつくと多分どんどん格差が拡大してしまい、永遠に追いつけなくなってしまうのではないかという危惧。人工知能によって格差が出る分野は恐らく多岐に渡るので今の電機業界のような惨状がいろんな業界で起こる可能性があるということ。日本に住んでいて日本企業にいる身としては恐怖しかない。

人工知能について考える一歩としても、今後じゃあどうすればいいのかを考えるようになる一歩としても、良い本であった。